福祉機器に関する情報リソース

 

 「ロボットを福祉分野へ」という目標のもとに様々な研究開発が行われています。しかし、この分野で現在、どのような機器や道具が使われているかを知らないで研究開発に踏み出すのは正しいアプローチとはいえません。やはり、最低限の知識は得て目標とする研究開発の有効性を評価する必要があります。
 (財)保健福祉広報協会主催で毎年、東京ビックサイトで開催される『国際福祉機器展』は国内外の福祉機器などが展示され、効率よく情報を収集することができます。また、展示会にあわせて発行される書籍は情報源としても非常に有用です。次に書籍のいくつかを紹介します。

(財)保健福祉広報協会編集
「福祉機器 選び方・使い方(改訂版)」
2005年9月25日発行、100円(税込)

ベッド編、福祉車輛編、入浴機器編、トイレ・排泄用品編、住宅改修編、コミュニケーション編、車いす編、自助具編の8編がカラー印刷で114ページを使ってわかりやすく解説されている。国際福祉機器展で100円で販売されているが、この機器展開催後も(財)保健福祉広報協会から直接、購入することが可能である。

(財)保健福祉広報協会発行
「福祉機器カタログ集」

国際福祉機器展で展示される様々な福祉機器のカタログ、2005年度版は385ページで販売価格は定価1,000円(税込)。上記の「福祉機器 選び方・使い方」の本では具体的な製品がわからないが、本カタログによりこの情報を補足することができる。姉妹書として「福祉機器企業要覧」(定価1,500円(税込))が発行されている。なお、(財)保健福祉広報協会のホームページ上で「H.C.R.インターネット福祉機器情報サービス」からも機器を調べることが可能であるが、大量の情報を検索することを考えると書籍の形態での本書は非常に使いやすいものである。

こころリソースブック編集会
「福祉情報技術(e-AT)製品ガイド
- ココロリソースブック2004-2005年版 -」
2004年10月発行、定価2,875円(税別)

香川大学教育学部中邑研究室のこころリソースブック編集会がまとめた障害者のコミュニケーションを支援する機器の338ページのカタログ。福祉情報技術(e-AT)に関する情報と相談については「こころWeb」(www.kokoroweb.org/)にアクセスされたい。
私的な思い出であるが、Apple コンピュータのMacintoshを使って様々なコミュニケーションツールが登場した時、新しいコンピュータの時代に入ったことに実感したものである。

 

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