精密の歴史

 

 「機械がよくなければ、いくら制御で頑張ろうとしても限界がある」

 これが機械と制御の両方に携わる人の共通の理解です。本書はChris Evansの"Precision Engineering : An Evolutionary View"の訳書で、「『機械をつくる機械=マザーマシン(工作機械)』の精度を如何にあげてきたか」、また、そのための計測のための様々な器具などを含めて解説しています。本文で解説される様々な課題とそれに対する対策は、今日の機械設計でも参考となるものです。
 この本と一緒に工業技術博物館(日本工業大学)、ミツトヨ博物館の見学をお奨めします。

 

クリス・エヴァンス著 橋本洋/上野滋訳「精密の歴史」(1993年、大河出版)

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