オーディオ機器

SC-5.5(DENON)

 

SC-5.5(DENON)
再生周波数:60〜20k[Hz]
平均出力音圧レベル:90[dB]
入力インピーダンス:6[Ω]
最大入力:60W(EIAJ)
寸法:28×13.5×15.6[cm]
重量:1.7[kg]

 小型スピーカーは平均出力音圧レベルが低すぎないもので、ウーファーは最低でも12cmと考えています。本機は吊下げブラケット取付け用のナットが埋め込まれ、 天井・壁面取付けができます。そこで作業机で作業面を損なうことなく、音楽を聴くため、1993年に入手しま した。
 製品のサイズ、外観からBOSE 101MMを意識して製品企画されたように思われます 。 101MMはフルレンジスピーカ1本でエンクロージャが一体成形。これに対して本機は セラミックドーム形ツィーターと12cmコーン形ウーファーの2ウェイ (防磁設計)。なお、一見すると一体成形風に見えますが、3ピース 分割タイプ(壊すのが嫌で分解していませんが)のようで、背面のプラスティック成型部品はSC-7.5と同じ設計思想で付加しているようです。
 作業机のオーディオシステムが重量級に代わり、本機は休眠していたのですが、下記の外装改修の後、テレビの音質改善に用いています。

 

【復活大作戦】

 黒色スエード調仕上げ、経年変化のため、表面が粘性を帯びてきました。処分を考えたのですが、 「だめもと」で再生にチャレンジしました。
 最初、「劣化した表面仕上げを除去して再塗装 を」と計画して作業をはじめたのですが、下地が傷つかないようにスクレーパで慎重に劣化した仕上げ層を除去していくと、そのまま仕上げになりそうな黒い下地が見えてきました。「劣化した表面を除去して下地をそのまま仕上げにしよう」と方針変更し、劣化層を除去して表面の粘着物質を消しゴムで削り取り 、仕上げにしました。なお、サランネット下のスピーカまわりは分解しないときれいに除去できず、目に触れない部分でもあることから、処理しないことにしました。
 仕上がりは「最初からこうだった」と説明してもわからないくらいの状態になりました。 SC-7.5の表面仕上げも同じ状況に見舞われていることから 、同様の対処を考えています。

左:補修後、右:補修前