GT-X700 (EPSON)

 

 「退色したフィルムの復元のために、この処理ができるフィルムスキャナを・・・」と考えていたのですが、高解像度のフラットベッドスキャナが必要となり、Minoltaのフィルムスキャナでも使用されているDigital ICEを搭載し、退色復元機能もついたGT-X700 (EPSON)を導入しました。4800dpiというと、もう、解像度だけは業務機の世界です。
 重量はカタログ表記で約6.7kg、最近のスキャナの中では重量級です。スキャナは基本的に精密機械で高解像度を得るためには機構の剛性が高くなくてはなりません。軽すぎるスキャナはブック原稿などで動いてしまうため、やはりこれ位は必要と思います。通常のスキャニング速度も納得のいくレベルです。
 退色によりネガポジ変換で黄色かぶりする25年位前のKODAKのフィルムを処理したのが上の比較写真です。復元後,Photoshopの自動カラー補正でさらに記憶色に近いイメージになりました。そしてDigital ICEで細かいゴミがきれいに除去されるのを確認しました。 なお、Digital ICEのON時にはかなりスキャニング時間がかかります。しかし、手作業での処理より楽ですので、画像処理専用PCの環境整備をしようかと、考えています。