自転車博物館 サイクルセンター

大阪府堺市堺区大仙中町18番2号
www.bikemuse.jp/

 自転車博物館サイクルセンターは、「自転車が人の健康や環境保全に役立つすばらしい道具である事を広めて、日本の自転車産業の発展と国民生活の向上を目指すという目的のもと、堺の地場産業の1つである自転車の部品メーカーが作った財団によって1992年4月に開館した、日本で唯一の自転車博物館です。」とされます。そして最古の自転車から最新のオリンピック出場車まで自転車発展の歴史を約300台の実物展示、ブレーキや変速のしくみなどを実際に体験して学べる展示を行なわれています。
 受付のある2階は「歴史と技術のフロア」で「自転車の歴史と展示」コーナーには歴史を伝える様々な自転車の展示があります。そして人の力と車輪を組み合わせて走行するために、様々な機械構造の試みがなされてきたことが理解されます。展示された自転車を構成する各部を見ていくと例えば「足踏みミシンのようなリンク機構を使っている」とか、機構を実際に目にすることができ、機械工学を学ぶ学生さんにお薦めできます。
 3階は「自転車ライフのフロア」とされ、自転車との暮らしを伝えること、そして子供たちの体験学習をねらったものですが、大人も「成るほど・・」と勉強になります。「シマノ90年の歩み」が3階の一画を使って展示され、シマノのコンポーネンツを組み込んだ12台の自転車とそれを解説するパネルが展示されていました。2階の展示とは別の側面の自転車の歴史を学べます。
 1階は「収蔵と学習のフロア」で、「見える収蔵庫」内の多数の自転車には圧倒されます。また、図書室では自転車について現在では入手困難な本を閲覧することができます。

 

 (2011年7月24日)


自転車博物館 サイクルセンター 外観

自転車の元祖 ドライジーネ

より速く走ることを目指したオーディナリー

5人乗りレース車(1897年, オランダ)

ドミフォン競技のスピード世界記録車
(154.5km/h) (1950年、ドイツ)

自転車の仕組みを学ぶ体験コーナー

「シマノ90年の歩み」

見える収蔵庫(1階)

堺市の観光案内所で借りたレンタサイクル

【リンク】