国土地理院

地図と測量の科学館

つくば市北郷1番
www.gsi.go.jp/MUSEUM/

 「地図と測量の科学館」(国土地理院)は「地図と測量の科学館は、地図や測量に関する歴史、原理や仕組み、新しい技術などを総合的に展示して、私たちの生活にかかせない地図や測量の役割を誰もが楽しみながら、体感できる施設です。」とされます。
 企画展『「東日本大震災から1年」〜今後の地震・災害に備えて〜』が2012年6月10日まで開催でつくば市へでかけてきました。地図(測量)から東日本大震災の規模を実感することになりました。そして東日本大震災後のGPSを用いた電子基準点の測量結果より、改めて地球が生きている惑星であることを認識させられました。

 (2012年6月6日) 


地図と測量の科学館(国土地理院)の外観


被災地周辺の空中写真(1階に展示)

東日本大震災による電子基準点「牡鹿」(宮城県i石巻市)の移動量

東日本大震災による電子基準点「牡鹿」(宮城県i石巻市)の移動量に関する説明

企画展『「東日本大震災から1年」〜今後の地震・災害に備えて〜』

大津波により被災した標識


東日本大震災の被害状況


東日本大震災の概要


基準点測量成果の改定


地震発生可能性の長期評価による発生確率 長期評価結果一覧 - 地震調査研究推進本部

 

■ 国土地理院VLBI

 VLBI(Very Long Baseline Interferometry:超長基線電波干渉法)とは、はるか数十億光年の彼方にある電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に受信し、その到達時刻の差を精密に計測する技術です。(国土交通省のWebサイトの解説より抜粋)
 VLBIの国際観測によれば東日本大震災によってつくば観測局の変動量は東へ64.2cm、北へ2.0cm、下へ6.4cm変動したとのことです。
 VLBIのアンテナを「地図と測量の科学館」の外から撮影する際、かなりの速度でアンテナが動き始め、風圧に耐える強度で、かつ、軽量化設計がアンテナになされていることに気づかされました(製造はNEC)。