東京海洋大学

百周年記念資料館

東京都江東区越中島2-1-6
www.e.kaiyodai.ac.jp/facilities/hyaku/index.htm

 東京海洋大学の品川キャンパス(元:東京水産大学)のマリンサイエンスミュージアムを訪れ、「東京海洋大学の越中島キャンパス(元:東京商船大学)の百周年記念資料館、明治丸を見たい」となり越中島キャンパスへやってきました。
 東京商船大学のOBの方のご案内で明治丸、百周年記念資料館、明治丸海事ミュージアムの順で見学できました。陸に上がった明治丸(1978年に国の重要文化財に登録)ですが、日本に残る数少ないリベット船(横浜の日本丸、氷川丸などもリベット船)で船体のリベット頭を削るなど、外観上も配慮された高級な船であることが理解でき、その乗船を楽しめました。百周年記念資料館には船舶用のエンジン、舵取り機構、機械工学を学ぶための機構の教材、航海に用いた計測装置などの変遷を伝える歴史的な展示物が多数あり、電気工学科で育てられ、機械設計屋もやっていたことから楽しめました。なお、じっくり展示物を見る時間的余裕がなかったため、「今度は最低2時間は予定して見学にこよう!」になりました。
 百周年記念資料館の開館は火曜日、木曜日、 第1および第3土曜日(8月1日〜31日、12月16日〜2月15日は休館;開館時間は4月〜9月が10:00〜16:00、10月〜3月が10:00〜15:00)です。
 越中島キャンパス内には1997年に登録有形文化財に指定された複数の建物があり、旧い建物を見ることが好きな人にも楽しめます。

 (2016年9月2日)

■ 百周年記念資料館  機械や船舶の好きな人にとって魅力的な展示のある資料館です。なお、終戦後、米軍が神戸港内に敷設した機雷によって初代「大成丸」が沈没したことを知り、「ここにも戦争の犠牲が・・」となりました。

■ 明治丸  明治政府が英国グラスゴーのネピア造船所に燈台巡廻業務用に発注し、明治7年に竣工した鉄船(現在の船はすべて鋼船)で、翌8年横浜に回航されたとのことです。1978年に国の重要文化財に登録されました。

■ 明治丸記念館

 百周年記念資料館側から入館しました。そして明治丸海事ミュージアムでは2016年特別展示「明治丸140年ものがたり〜その船影を辿る〜」(7 月18 日(月・祝)〜9 月30 日)が開催中で明治丸の乗船時の説明もあって興味深く展示を見ることができました。

■ 登録有形文化財の建物   越中島キャンパスには1997年に国の登録有形文化財として登録された一号館(1932年竣工)、先端科学技術研究センター(1932年竣工)、第一観測台・第二観測台(1903年竣工;現存する日本最古の天文台と推定される)、越中島会館(水産講習所本館として1933年竣工)があります。

東京商船大学一号館
(現:東京海洋大学 海洋工学部1号館)

東京商船大学事務局管理棟
(現:先端科学技術研究センター)

第一観測台

第二観測台
【東京大空襲の遺構】

【リンク】