かかみがはら航空宇宙科学博物館

岐阜県各務原市下切町5丁目1番地
www.city.kakamigahara.lg.jp/museum/index.html

 かかみがはら航空宇宙科学博物館で企画展『航空機設計者 土井武夫 生誕110周年記念』が2015年4月5日まで延長して開催されていることを知り、愛知県での所用を済ませた後、約10年ぶりにかかみがはら航空宇宙科学博物館に訪れました。以前、館内でifbotが利用されていましたが、その姿はありませんでした。しかし、火星探査ローバー(SpiritとOpportunity)のモックアップを見ることができました。

(2015年3月15日取材)

 (2005年11月2日取材の記事

■ 土井武夫氏に関する常設展示

 館内に入ると陸軍乙式一型偵察機 サルムソン2A-2が展示され、その奥に土井武夫氏に関する常設展示があります。

陸軍乙式一型偵察機 サルムソン2A-2

土井武夫氏に関する常設展示

【土井武夫氏の企画展会場】

 企画展は出口近くのコーナーで開催されていました。土井武夫氏が平成5年9月8日の日本航空宇宙学会・中部支部主催の定例懇談会で講演された「〜 現代の航空工業界への想いを語る 〜」(上映時間12分)の映像を見ることができ、とても刺激を受けました。

 企画展のパネルの中でフォークト博士との議論に対して次の言葉があり、「拙計」という文字に「ズキッ」と胸が痛みました (^_^;

「理論に実際の経験が伴ったときに、初めて本当のエンジニアといえるのだと、またいわゆるテ(手)へんの拙計と言(ごん)べんの設計との違いはこんなところにあるのだと、しみじみと思い知らされた。」

ミュージアムショップで購入の企画展の本と土井武夫著『飛行機設計50年の回想』(1989年; 2014年6月に初版第2刷)

土井武夫氏の企画展会場で飛燕が2016年秋公開を知る

■ 火星探査ローバー

 「愛・地球博」アメリカ館で展示の火星探査ローバー(SpiritとOpportunity)のモックアップが展示されていました(細部を見るとモックアップということがわかります)。SpiritとOpportunity、当初予定した期間を大幅に越えて探査活動を行ないましたが、展示は「愛・地球博」時点の探査成果が紹介されるのみです。その後の探査成果も紹介してくれたら嬉しかったです。

■ 飛行機の展示

 多数の航空機の展示はやはりとても楽しませてくれました。なお、ヘリコプターの操縦席をそのまま利用して、模型のヘリコプターを対象に操縦する訓練シミュレータは健在でしたが、10年前見たジェット飛行機の訓練機T-4のフライトシミュレータ、小型ヘリコプターのフライトシミュレータはパーテションで隠されていました。

各種のSTOL飛行機が展示

ヘリコプター(右)の操縦室

ヘリコプターの操縦用モデル

■ 宇宙関係の展示


H2ロケットのフェアリング

【リンク】

  1. Mars Exploration Rover Mission