明治大学博物館

東京都千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモン地階
www.meiji.ac.jp/museum/index.html

 

 明治大学の駿河台キャンパス アカデミーコモン、2004年4月1日オープンで、その地階に明治大学博物館、阿久悠記念館があります。
 博物館は大学史展示室、商品部門、刑事部門、考古部門で構成されます。刑事部門の展示を見て、明治大学リバティタワーの建つ前の1990年代の法学部の校舎で講義室を利用して日本の刑事関係の歴史を伝える品々が展示されていたことを思い出しました。

 (2015年2月21日)

■ 特別展示室 ■ 阿久悠記念館

震災記録写真展
「あの日から4年…失われた街が語りかけるもの」

 

震災記録写真展「あの日から4年…失われた街が語りかけるもの」

 宮城県のリアス・アーク美術館の常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」で展示の写真の中から39点が、明治大学博物館で『震災記録写真展「あの日から4年…失われた街が語りかけるもの」〜リアス・アーク美術館 東日本大震災と津波の記録〜』として2015年2月23日〜3月26日展示され、この展示の記念講演会が2月21日にあり、プレオープンとして展示の写真も見られることから明治大学リバティタワーへ聴講にでかけました。
 山内宏泰氏(リアス・アーク美術館学芸員)の講演、2011年3月16日から被災状況の撮影を開始したこと、瓦礫ではなくそこにあるのは様々な人の記憶とつながる「被災物」(山内氏の造語)として理解して欲しいこと、リアス・アーク美術館が東日本大震災と津波の記録を常設展示する意味などの話がありました。また、2006年9〜10月に開催の津波に関する企画展が1ヶ月の会期で1,200名という観覧者という低調さを通して津波への関心が低くなっていた現状を語られ、それに対して2008年に「砂の城」という本にまとめられたこと、そして2011年のあの日を迎えたことも触れられました。
 山内氏から「博物館の考え方からは外れるが・・」として、写真のキャプションは山内氏が創作したものであることが紹介されました。博物館学を少しかじったことがあり(段ボール箱のどこかに『博物館ハンドブック』(1989年、雄山閣出版)も眠っているはず・・)、博物館ではそのような行為は許されないと理解しています。多くの被災物、その持ち主が不明な状況で現場を伝える手段としてはそれしかないこともわかります。「キャプションが創作であることを理解した上で写真を見れば問題ない・・」です。
 この講演の後、明治大学博物館のあるアカデミーコモンへ移動しました。

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