しょうけい館(戦傷病者資料館)

東京都千代田区九段南1-5-13 ツカキスクエア九段下
www.shokeikan.go.jp/

 しょうけい館(戦傷病者資料館)は平成18年3月21日開館で運営主体は財団法人日本傷痍軍人会(厚生労働省から委託)です。東京大空襲・戦災資料センター『戦争災害研究室だより』(第3号、2006年8月18日)にその設立の経緯、展示と傷痍軍人研究について解説されています。九段下駅(東京メトロ)を降りて出口6番を出て千代田区立九段生涯学習館の先の小路を右に入った先にしょうけい館があります。敗戦から60年以上経てこのような資料館が開館されていたことに驚かされます。
 展示の資料から、召集令状が来て戦地に送られ、傷痍軍人となっても「戦死しなかったのだから・・」と厳しい状況に耐えることを強いられた方たちのことを考えると胸が痛みます。そしてその時代の施政者が「人を人と考えていない」ことが痛切に伝わってきました。敗戦から70年、戦傷病者で生きている方は少なくなりました。しかし、「全ての方が亡くなられても平和の大切さを伝えていくためにしょうけい館は運営し続けられることが必要」と考えさせられました。
 しょうけい館を見るには心の準備が必要です。『ゲゲゲの鬼太郎』の作者で、NHKの2010年前期の朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』のモデルともなった武良茂氏(ペンネーム:水木しげる)の『武良茂(水木しげる)の人生』の展示が心の準備の面で橋渡し役になっていることを理解しました。

 (2015年2月8日)


「戦傷病者とその家族の体験記」を頂戴しました。どのような葛藤を経て、この手記を書かれるまでになられたかを考えると・・

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