四日市公害と環境未来館

三重県四日市市安島1丁目3番16号
http://www.city.yokkaichi.mie.jp/yokkaichikougai-kankyoumiraikan/

 四日市公害と環境未来館は2015年3月21日の開館です。四日市市立博物館・プラネタリウムが建物内にあり、同館を取材した日、エントランスホールに入るとエレベータの前に「ありがとう10,000人」(4月26日)の表示がありました。
 四日市公害と環境未来館(2階)は「1 産業の発展とくらしの変化」、「2 公害の発生」、「3 まちづくりの変遷」、「4 環境改善の取り組み」、「5 現在の四日市」、「6 環境先進都市四日市」で構成されます。四日市に第二海軍燃料廠があり、コンビナートが建設され、公害を発生していくという歴史に、石油精製という技術がそこにあったことに気付かされました。
 四日市公害裁判シアターの映像作品「四日市公害裁判の記録」(約20分、毎時00分・30分スタート)は、患者の中の9人が工場を訴える裁判をおこし、工場の煙が四日市ぜんそくの原因と認められ、裁判で工場だけでなく、国や県、市の責任も指摘されたことを関係者のインタビューも交えて構成したものです。その中で「裁判に勝っても煙突から公害の原因となる物質が排出されている現実は変わらない」という原告の一人の言葉に「・・・」になりました。「この作品を見ることができ、よかった」です。
 四日市市のホームページ資料室『四日市公害と環境改善のあゆみ』、この分野に関心を持たれた方にお薦めしたいコンテンツがあります。また、独立行政法人 環境再生保全機構『記録で見る大気汚染と裁判』のWebサイトも参考となります。
 公害患者9名が原告として1967年9月に四日市公害訴訟がおこされましたが、その同年、公害対策基本法が施行されました。公害対策基本法は環境基本法(1993年)の制定により、廃止となりました。

 (2015年4月28日取材)


3階は四日市市立博物館
■ 四日市公害と環境未来館

気管支モデルでぜんそく発作を解説

年表

まちづくりの変遷
四日市公害裁判シアター
・ 「四日市公害裁判の記録」(約20分、毎時00分・30分スタート)が上映中

環境改善の取り組み

大気汚染測定装置

【リンク】