【TIPS】 ・ レシーバの音は昔より良くなった!
本機のようなレシーバは雑音の原因となりやすいチューナーの高周波回路やアナログ、デジタル信号などが混在し、設計が難しいもの。昔のPhono入力を備えたレシーバにはヘッドフォンでレコードを聴くと無音部でチューナの音漏れが聞こ
えたり、デジタル表示器を用いた初期のレシーバではデジタル回路から漏れたと思われる雑音の聴こえるものがありました。現在の製品は回路技術が進んだこと
、また、Phono入力端子のない製品が増えたことから音質的には向上しているように思います。本機もなかなか良い音を聞かせます。
・ 故障はメカ部から・・
本機は確か1996年の製品で1997年の購入。5年が経ち、CDを入れても認識されずにトレイが出しまう現象が時々、発生するようになりました。昔の機械のようにローディング直後にコンコンと軽く振動を与えるとCDを認識
して正常に動作。修理に出してピックアップ、スイッチ、ベルト、リレーの交換(部品・技術工料の合計12,010円)でしばらくよくなりましたが、3年ほど経って、また、不調になりました。
天板を開けて動作状況を
確認すると、トレイの引き込みまでは正常ですが、ピックアップやCD駆動用のモータを装備する機構部分が正常な高さに上昇しません。手で軽く引き上げると正常の高さになります。
この機構部分を支持するヒンジ部分から分解して昇降機構(1モーターでトレイの開閉とこの昇降が実現される機構となっています)を調べると、円柱カムの応用。CD駆動用の機構部分は結構な重さあり、昇降用モーター
は高い減速比で対応しているようですが、モーターの力を伝えるベルトが経年変化でスリップするようになったのが原因
のようです。ここまで調べてわかったのが、問題のベルトを交換するにはさらに大変そうなこと。また、10年選手では補修部品の入手も
課題ですし、仮にそれができたとしても今後の経年変化に対して根本的な対策になりません。そこで考えたのが、バネを外付けしてCD機構の上昇に必要な負荷を低減させる方法。そこで時間をみて図面を書いて改造しようと計画中です。(定価59,800円の10年選手
。処分を一旦は考えたのですが、長く使ってきた愛着と、修理の可能性がでてきたのに何もしないで捨てるのは性格的にできないことから・・・。)
・ アンプ部は実験に有効活用
CDプレーヤが不調で休眠となりましたが、テレビの音質改善の実験などに役立
っています。 |