36D3000(TOSHIBA)
*1: 後に修理に際して背面の外装を開けて露出された内部のスピーカとダクト。スピーカそのものが20cmほど奥まった位置にあり、ダクトを介して開口率が高いとはいえないパンチングメタル部に音が誘導されています。まさに感じていた音の構造でした。
36D3000から出てくる音を休眠中のSC-5.5、SW-77E、CR-70を用いて改善に着手しました。
SC-5.5は12cmの2ウェイのスピーカーで、イスに座った時にほぼ耳の高さになるように、テレビの上に板を渡してスピーカーブラケットASG-10を使って吊下げました。36D3000のAUDIO出力をCR-70に入力してそれに接続したSC-5.5を鳴らしたところ、これまでの
テレビの音のこもった感じが一掃され、音の情報量が向上し、ニュースでのアナウンサーの声の定位が明確になりました。
SW-77EはCR-70からのL、Rのスピーカケーブルを入力端子に接続し、出力端子にSC-5.5へのスピーカケーブルを接続
し、スーパーウーファーへの低域の信号を得て駆動
です。スーパーウーファーSW-77Eのターンオーバー周波数はSC-5.5との関係から120Hzに設定してテレビの背面に設置し、低域のレベル調整しましたが、低音域
の安定感がでてきました。
しかし、使っているうちに、男性アナウンサーの声が本来のものよりも太って感じるようになりました。SW-77Eの取扱い説明書には明確には書かれていませんが、接続されたSC-5.5の低域はカットされることなく、ほぼスルーで駆動されいると考えられます。このため、SC-5.5の低域とSW-77Eの音域がかぶって鳴っているようです。
そこで現在のシステムになりました。
なお、現在のシステムがAVアンプとなったことから、NS-C110をテレビの上に置いてセンターチャネルとして鳴らす実験を行い
ました。「音的には悪くない」と思いましたが、4.7kgのスピーカーをテレビの上に置くのは視覚的に圧迫感を感じることから、実験にとどまりました。
ヤマハの「デジタル・サウンド・プロジェクター」シリーズ(2004年12月発表)のシリーズ機として小スペースの部屋にも対応可能なラックへの収納ができるYSP-500の登場、2007年2月に発表のヤマハの対抗機となるフロントスピーカーユニットとサブウーファーで構成されたホームシアターシステムのDHT-FS1(DENON)などと比較すると、私のシステムは如何にも「外付けしました」という形です。音の面は別として、手持ちのスピーカーブラケットASG-10を流用したフロントスピーカの設置方法の見直しが必要かな、と考えています。
|