GP4000 (EIZO)

 

 最初はノンリニアビデオ編集用として導入したタワー型PC、Media Director GP4000 (EIZO)。 現在のメインPCです。なお、外観はあまり変わっていませんが、中身は改造でほとんど別物状態・・。

■ 静音化

 暗騒音から店頭ではそんなに気にならなかったPCから発する音、住処 は静かなこともあって騒音に感じました。騒音の原因は電源ユニットのクーリングファン、CPUのクーリングファン、PCケースの換気ファン、ハードディスクの回転音です。当時は「静音化」をうた うタワー型PCはなく、静音化パーツもなかったため、内部の透過音と側板共振の低減を目的に側板内側にゴム板を貼りつけましたが、改善にはつながりませんでした。
 ビデオ編集用で使用頻度が低かったことから、そのままにしていたのですが、静音化パーツが店頭に並ぶようになって品揃えも増えたことから部品を集めて改造に踏み切りました。この結果、 気にならないレベルに音を低減できました。

(1) 電源ユニット

 オリジナルの電源はPENTIUM 4にも対応していますが、冷却ファンが気になる音のひとつとなっていました。最新の電源ユニットは「12cmのクーリングファンで下側吸気、後方排気」が増えていますが、このPCケースは電源ユニットの下面に構造部材があり、下側吸気が有効ではありません。「どうしようか」と考えた時、目にとまったのがSLT-350 (TORICA)でした。この製品、ファンがケースの内側に位置し、外側は単なる格子となっていてこのPCケースに適用できます。電源ファンの壁への反射音も低減が期待できます。そんなことからこの電源ユニットを選びました。

電源ユニット SLT-350 (TORICA)

(2) CPUのクーリングファン

 電源ユニットが静かになったら次に気になったのがCPUクーリングファンでした。INTELの標準品は決して静かとはいえません(だからこそ、改造部品のアフターマーケットがあるのですが)。「19dB」のパッケージの表示につられ、AXP-3200 (ainex) に交換しました。気になっていた高音側の騒音がなくなり、全般的に改善されました。なお、取り付けは「マイナスドライバの先端で金具をソケットにひっかかるように押し付けて」という他の製品と同様で、マザーボードを傷つけないかヒヤヒヤでした。マイナスドライバの先端がずれて外れた時にマザーボードと当りそうな部分に、ガムテープを貼っておくことが必須です。

CFX-90S, AXP-3200 (ainex

(3) PCケースの換気ファン

 ケースの前後には吸気用、排気用として90mmのファンが取り付けられています。90mmのファンは種類が少ないこともありますが、「ノイズレベルが15.8dB以下」に惹かれCFX-90S (ADDA、ainex取扱い)に交換しました。

(4) 振動のダンピング他

 上記の抜本的な騒音対策を施す前に行ったのが、側面の鋼板の共振を低減するための、20cmx30cmx5mmのゴム板(接着材付、500g、東急ハンズ660円/枚)の貼り付けです(左の写真)。共振はなくなったようですが、騒音低減の効果は感じられませんでした。

 PCケース前面の格子部でファンによる風切り音があり、微細加工用の研摩工具を調達 して格子部の角の部分を削れば更なる効果が得られえると思いますが、加工手間と現在の静音化のレベルから検討だけとなりました。

■ USB2.0への対応

 USB2.0に対応させるため、IFC-USB2P4(BUFFALO)を取り付けました。本PCケースの前面下部のカバー下にはUSB I/F取り付け用穴が2つあります。USBの抜き差しは前面でできる方が便利なため、背面コネクタタイプのケース用USBケーブルUSB-002 (2本入り、ainex)を入手して、ケース直付側のコネクタ部の外装を若干削って穴にあわせて取り付け、そのUSBコネクタの1本はカードの内部コネクタに、他方はケース背面に出して外回しでカードに差し込みました。
 また、本PCは床置きのため、USBメモリなどの抜き差しでかがまねばならず不便でしたが、USB延長ケーブルKU-EN2(SANWA)を取り付け てコネクタのメスをデスクの上に置くことで楽になりました。なお、2mのケーブル長は購入時、長いかと思いましたがちょうどよいものでした。

■ DVDマルチドライブ

 DVDマルチドライブの価格低下には驚かされました。何代かの遍歴の後、現在はDVR-ABH16A 。本機はDVDレコーダで録画したCPRM再生に対応していることから、録画した内容のチェックに便利をしています。

 

【仕様】 

項目 改造前 改造後
ケース Model TQ-1300 Golden Eagle(PFU MECHATEK LIMITED)
電源容量:340W
同左
電源ユニット:SLT-350
冷却ファン:CFX-90S (ADDA)
マザーボード MS-6309 (MSI 6VTX (GIGABYTE)
CPU PENTIUM V 700MHz Celeron 1.3GHz
CPUファン:AXP-3200
グラフィックスカード Canopus DVXPLODE  同左
ハードディスク システム用:10GB
編集用:45GB
システム用:40GB
編集用:120GB
CD-ROMドライブ 40倍速 DVR-ABH16A (I/O DATA)
DVキャプチャーカード Canopus DVRaptor NE   同左
TVキャプチャーカード

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SmartVision HG2/R (NEC)
専用コントローラ VIDEONICS CommandPost 同左
オーディオ機能 オンボード 同左
モデム ボードのPCIスロットに装備

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LAN

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FNW-9800-T (PLANEX) 
USB 2.0

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IFC-USB2P4 (BUFFALO)

 

■ TV & Video キャプチャボード (MDT191S, RD-XD91の導入で休眠)

 ゴーストリダクション、3次元Y/C分離、DNR、TBC搭載で2万円以下でTV & Videoキャプチャカードが入手できるようになりました。そこでSmartVision HG2/R (NEC)を購入しました。主目的はテープのDVD化ですが、アンテナをつけてTVを見るとプログレッシブ化もあってVHFの画面も解像度が上がって見えます。なお、色については地味な感じがします。DVDを見る場合にはそんなに違和感がしません。テレビ自体で如何に受信したVHFの画像をきれいにみせようと努力をしているか、というなのでしょうか・・・。