Mobile Gearは多くの物書きが望んでいたマシンを体現したような存在。タッチタイピングできるキーボードサイズ、バッテリだけで安心して4時間は使える持ちのよさ、携帯性、電子メールやファクシミリへの対応、PCとの通信機能、PIM機能、辞書、電車の乗り換え案内、Pocket Wordなどのアプリケーションの充実等々。しかし、市場から姿を消してしまいました。完成度の高いマシンが必ずしも生き残らないことを考えさせられます。

 環境の変化で本機の出番は少なくなり、現在は休眠状態となっています。

 


■ ハードウェア、携行品

 16MBのメモリを増設して32MBとし、下記のアプリケーションプログラムの登録状態でプログラム実行用に約13.5MB、PC側で作成したWordやExcelのファイルを登録した状態でのデータ記憶用に約3MBほどが残されています。このマシンでテキストファイルを作成した都度、母艦のDynaBook SS 3330 とActivesync でirDA 接続してファイルを吸い上げからファイルを削除し、空き領域を確保しています。また、R520から 直接,32MBのCFカードにバックアップもしています。
 プリンタは母艦用のCANON BJ-50V に印刷設定しましたが、1枚の印刷にも時間がかかることから、利用していない状況です。(また、このマシンで印刷が必要なこともありませんが)
 
 MC-R520はクッションケース(セキセイ(株)AZ-725F、ウェットスーツ素材でマジックテープ留めのため、ジッパーのように傷つける心配がない)に入れています。
 これに64kpbs通信対応のPHS(PALDIO 611S)と、携帯電話(D501i) と接続ケーブルを通信機器として持ち歩いています。前者は 電子メール・Web検索用、後者はPHSのエリア外対応とFAX送信に使っています。
 64MBのCFカードにはMapFan CE の地図データを入れています。
 この他、B6ノート(手書メモ用、絵を書いての説明にも利用)、ZEBRA Sharbo、メジャー(3m)、白色ダイオードの懐中電灯をアクセサリケースにハガキ、切手と一緒に収納したものを携行しています。

 


■ ソフトウェア


普段使うアプリケーションを上図のようにデスクトップに並べています。(顔写真で持ち主がわかるようにしています。)

【使用ソフトウェア】

名称
コメント
Pocket Outlook(予定表、連絡先、仕事)
☆ 予定表、連絡先は必需品です。 特に連絡先は仕事先、自宅別に入力することができ、使いやすいです。仕事は、「これだけ、まだ、片付けていない仕事があるのか」という気分になるので見たくないのですが・・・。
Pocket Word
★ PCで作成したWordファイルが利用できることから便利をしています。
Pocket Excel
★ PCで作成したExcelファイルが利用できることから便利をしています。
Internet Explorer
★ 最新のIEに比較して機能制限はありますが、初めていく場所を出先で探す時など便利をしています。 ディスプレイ自体は65,000色対応なのですが、IEはデフォルトとして256色表示しか対応していませんでした。SmallTweakでPocket IEの設定を65,000色とすることで65,000色表示が可能になりました。

 

 

256色      65,000色

ActiveSync
☆ 母艦との接続のための必需品です。
ATOK Pocket
☆ 文書作成の必需品です。標準のIMEは変換時にフリーズしたかと思える時があり、「CPUの能力不足か」と考えたのですが、半信半疑でPocket ATOKを購入にして使い始めたら、その現象がなくなりました。後継機がこのFEPをバンドルしているのも納得できます。新機種に買替えないで済んでいるのもこのおかげです。
MGエディタ
☆ 原稿書き、議事録作成などの必需品です。 エクスプローラからtxtファイルを選択するとPocket Wordが起動してしまうのが気になっていたのですが、後述のSmallTweakでtxtファイルをMGエディタに関連付けることで気持ちよく使えるようにな りました。SmallTweak のファイルタイプの「登録されているファイルタイプ」のtxtのアプリケーションの関連付けを次のように設定するだけです。

\Windows\NECJ_EDITOR.exe %1

MGメール
☆ 外出先でのメールのチェック、会議後の議事メモ送付のための必需品です。 複数のプロバイダに接続するのも容易です。
MG FAX
○ 使用頻度は少ないですが、いざという時に役立ちます。信之助Liteという専用のファクシミリのソフトがバンドルされていましたが、MG FAXのおかげで特に使用の必要を感じていません。
MG パソコン通信
× 使用せず
MGオートダイヤラー
○ Outlookの連絡先に登録された電話番号へ簡単に電話をかけることができます。携帯電話とケーブル接続すれば小さな番号ボタンを押さないで済むため、押し間違いがありませんし、短時間で電話番号を入力できます。 なお、これはPocke PCに搭載されたらより、魅力的だと思います。
MGボイスレコーダ
△ 音声を聞き分けるのに最低限のレベルの音質を考えると、サンプリングサイズ8bit、サンプリング周波数11.025kHzとなります。この場合で約10kB/秒でメモリを消費します。私のR520の空きメモリは2.5MBですので、4分位録音が可能です。録音、再生、停止の機能のみですので、短時間のメモ録音に対応したものです。
なお、Microsoft ボイスレコーダーも付属していますが、そちらはサンプリングの設定がないに等しいことから、実用的な音質で録音できるのはMGのほうです。
MG運用アシスタント
◎ 使用頻度は少ないですが、CFに内容を全てバックアップする場合などに不可欠な機能です。
MGメモリダイヤル編集ツール
× デジタル携帯電話のメモリダイヤルの編集や「連絡先」とのデータ連携がとれます。 私のD501iではメールアドレスの編集もしたいため、Note PC側の携帯電話ソフトを使っています。
MG10円メール
× 携帯電話でマスターネットの10円メールサービスを利用する時に使っていました。現在は使っていません。
DTONIC
◎ 使う頻度は少ないですが、辞書は必需品です。修正モジュールが英和辞典のスペルミス対応で出されています。漢和辞典が入っていれば満点ですが・・・
JR トラベルナビゲータ
☆ 出張や都内の電車の移動のための必需品です。移動が必要な時に余裕をもってスケジュールを立てることができるようになりました。このソフトを持ち歩くまでは随分、時間の無駄をしたものです。また、交通費をいちいちメモする必要がないのもありがたいです。電車案内は常時携帯する本機のようなマシンにインストールしてこそ、本当に有効に使えることがわかりました。
TascalCalc
☆ 関数電卓は私にとって必需品です。当初はバンドルのEPICAL を使っていましたが、現在はTascalCalcを使用しています。
TascalGauge
◎ 関数電卓ソフトとともに理工系の人間の必需品の度量変換ソフトです。Windows CE FANのソフトライブラリで見つけました。それ以前は度量変換のテキストを自分で作成していました。
Capt XP for WindowsCE
○ 画面のキャプチャ用です。 タイマー機能が便利です。
SmallTweak
☆  安全にレジストリの編集ができます。上記のように、txtファイルへのMGエディタの関連付け、IEの65000色表示など、地味ですが、使い勝手の向上に貢献しています。
MapFan CE2000
○ 山手線内の1/12500と詳細地図をCFメモリ(64MB)に入れています。以前は昭文社の「文庫判東京区分・都市図」(700円,130g)を使っていましたが、H/PCを使うことによる軽量化にこだわってみました。現在、インターネットによる地図サービスがありますが、通信環境のない場所でも使えるのが強みです。 
DeClock v1.25
○ H/PCを卓上時計化するソフトです。時刻としての正確さは少し劣りますので、時々、調整の必要はあります。やはり、Windows CE FANのライブラリから見つけました。H/PC 2.0以前のソフトとして登録されていますが、問題なく動きます。表示文字サイズが大きいこと、そして月齢が表示されるのがうれしいです。最近は大きな時刻表示のある電話が手元にあるので、このプログラムは使わなくなりました。
駅らく極楽 東京地下鉄版
× 東京の地下鉄駅の出口や乗車位置を教えてくれるソフトですが「駅らく極楽 首都圏主要路線版 for Windows95」がないと利用できないため、インストールしていません。
Flashnavi
× 任意のホームページから自動的に情報を集める自動収集表示型WWWブラウザで2000年9月よりフリーウェアとなっているとのことですが、使っていません。
Kodak Pictureshot
× デジタルカメラで撮影した画像を WindowsCE 上で参照するソフトウェアです。使っていません。
ECOT for Mobile Gear
× 電話回線、携帯電話、PHS、カード型PHSなどを利用して相手方のECOTと筆談会話ができるアプリケーションですが、その相手がいませんので使っていません。