トヨタグループの企業博物館。繊維機械館と自動車館で構成されます。日本の手工業から機械工業への発展の歴史を学ぶ上でも有用です。そして材料試験室の各種試験装置、鍛造、鋳造、機械加工などの機械設備、ロボットを用いた溶接ラインなど、機械工学、生産工学などを学ぶ学生にとって実際に目にする機会の少ない極めて有用な多数の展示があります。また、生産ラインのロボットは実際に動く姿も見ることができます。
産業用ロボットの今日の普及は日本の自動車メーカー(トヨタ、日産)の生産技術者の多大な努力がなければなしえなかったのではないか、ともいわれます。最新のパートナーロボットも展示されていますが、日本の産業用ロボットの歴史を刻むUNIMATEをはじめ、それらのロボットが動く姿を是非、見てください。なお、ロボットの精度の高さをデモする水平多関節ロボットによるシャープペンシルへの芯の挿入は、名古屋市科学館の垂直多関節ロボットでも実演されています。動きを比較してみるのも興味深いです。
早足で見学して2時間、じっくり見ると1日でも足りない世界に誇れる内容をもつ博物館です。トヨタ自動車関係の見学施設として他にトヨタ博物館(長久手町)、トヨタ会館(豊田市)、トヨタ鞍ヶ池記念館(豊田市)があります。
(2013年10月13日)
2005年に訪れた時の解説は
産業技術記念館の入り口
産業技術記念館の外観
■ 繊維機械館
エントランスロビーの環状織機
豊田式木製人力織機(1890年・複製、近代化産業遺産)
環状織機(1906年発明、近代化産業遺産)
無停止杼換式豊田自動織機(G型)(1924年、近代化産業遺産)
タオル織機 豊田エアジェットルームJAT810-E型(2013年)
■ 自動車館
試作工場(1934年当時の工場の木造部分を移築して再現)
トヨダスタンダードセダンAA型
トヨダトラックG1型
産業用ロボットUNIMATE
産業用ロボットの製造ライン
パートナーロボット
蒸気機関
中庭
【リンク】
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トヨタ・パートナーロボット
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