dynabook SS S20 (Toshiba)

 

 


マイクロソフト コンパクト オプティカル マウス


DVRP-U8XLE (I・O DATA)

 

 私の現在のモバイルPCは、2005年4月に東芝の「ノートPC20周年モデル」として登場の薄さ(最厚部19.8mm)とバッテリで5時間駆動を特長としたdynabook SS S20。SS S20は業務用(PCリサイクルマークなし)で、個人向けは SS SX/190。両者の外観的な違いは、液晶ディスプレイの枠とキーボードが前者は黒、後者は明るい銀という点 です。SX/190を店頭で触れた時、キー表面が滑る感じでよい印象を持たなかったのですが、SS S20のキーはdynabook SS3480と同様のようで、ディスプレイ枠が黒なのも視線を集中できることから選びました。本来のデザインはSS S20で、販路の違いから部品色を変えてSX/190を作りだしたと推察されます。
 なお、オリジナルはタッチパッドの周辺にメッキしたプラスティックのモール飾りがあり、クリックボタンも同様の仕上げですが、使っているうちにメッキ部が変色してき、また、メッキ仕上げは成金趣味的で好きでないため、SS3480の塗装の劣化部を隠すために使用したベルビアンのブラックモロッコ(K-201)をカットして左の写真のように貼りました。キーボードとタッチパッドの黒で"T"字となり、TOSHIBAの頭文字をデザインに仕込んだデザイナーの意図が理解できました。

 それまでのノートPCは最薄部の厚さを競い、デザイン的に端部を斜めにカットして薄く見せるように処理していました。SS20は最も厚い部分でも20mmを切り、これを前面に出したデザインです。しかし、20周年モデルとしての質感を少し損なっているのが、キーボードの剛性に関すること。目で見なければ気になるものではなく、入力にも支障はないのですが、左手小指側でキーを押すとキーボードの下がたわむのが見えます。キーボードのクオリティはIBMのThinkPadにかないません。また、ディスプレイ枠を頑固に黒で通す確固たるデザインポリシーも・・。
 無線LANについて東芝サポートに「後付として内蔵させることはできないか?」と問い合わせしたところ、行っていないとのこと。そこで手持ちのGW-NS54GM (PLANEX) を使用の後、Aterm WL54SCを現在、使用しています。通信速度の向上した無線LANカードに対応できるのが外付けカードのメリットと考えるようになりました。
 本機のACアダプタのACケーブルのプラグ、一般のプラグと異なり、絶縁のモールドが電極の部分までに長く延びていることに気づきました。初めて見たトラッキング現象火災対策プラグでした。
 なお、SS20でのタッチパッドの操作、私だけかもしれませんが、時々、予期せぬ動作をして、その都度、操作のスムーズさを滞らせるため、左のコンパクトオプティカルマウス も一緒に持ち歩いています。
 「PCの持込は可だが、ACアダプタの使用は不可」(「電気代は誰が負担するのか?」と考えれば当然ですが)とする図書館を利用していて、フル充電してあればバッテリだけで2時間以上、使える本機は安心です。やはり、モバイルを目的として設計されたノートPCはこうでなければいけません。
 SS20の純正オプションの外付けドライブは高価で入手しなかったのですが、やはりポータブルのドライブが欲しく、SS20に対応するDVRP-U8XLEを入手しました。 それまで使っていた外付けのDVDドライブに比べて動作音も静かで、USBバスから電源供給されるため、SS20と一緒にかばんに入れて持ち出すのも苦になりません。 なお、ドライブ用のケースとして、IN-ME3BK 3Dメッシュケース(SANWA SUPPLY)を使っています。

 2008年1月に薄さ(最厚部19.4mm)をデザイン上の訴求ポイントとしてMacBook Air (Apple)が登場しましたので、つい比較したくなってしまいました。それが表1で、MacBookの場合、よりエンターテイメント寄りでDVDで映画を楽しむために横長のディスプレイとなっていますが、寸法などから似た性格であることがわかります。一方、 機能面となる入出力インタフェースを見ると、S20はおよそ必要と思われるものは全て装備し、装備されていないIEEE1394などについてもPC cardを使うことで拡張できるのに対して、Airは必要最小限のものがカバー内に納められ、拡張性は考慮されていません。これによってAirはある種、彫刻を意識させるようなデザインを実現しているのに対して、S20は 機能をデザインとして表現したような手堅さを感じさせます。

表1 SS S20とMacBook Airの比較

  SS S20 MacBook Air
液晶 12.1"
1024×768
13.3"
1280×800
286mm 325mm
奥行き 229mm 227mm
厚さ 19.8mm 19.4mm
質量 1.29kg 1.36kg
バッテリ 約5.4時間 約5時間
入出力I/F ミニD-sub
USB2.0×2
LAN
modem
IrDA
ヘッドフォン
PC card
SD
Micro-DVI
USB2.0
ワイヤレスLAN
オーディオ出力

【SS S20について】

ソフトウェア

 アプリケーションプログラムは次のものを使っています。

ソフトウェアの種類 内容
地図 インターネットで地図を利用する「ゼンリンデジタル全国地図」が期間限定 としてプリインストールされています。しかし、PDAでの地図使用ができるPocket Mapple Digitalが収録された「Super Mapple Digital Ver.8」(昭文社)を使っています。Advanced/W-ZERO3[es]でも地図を使えるのは便利です。
電車の乗り換え案内 駅すぱーと」がプリインストール されていますが、鉄道で移動する場合の必需品のため、優待アップデートを利用。
セキュリティ対策 Infineon Security Platformがプリインストール。セキュリティのための必需品 。
ウィルス対策 Norton AntiVirusが期間限定でプリインストールされていますが、デスクトップPCにあわせてウィルスバスター を使用中。
HDDのパーテション管理 Norton Partition Magicを使って ハードディスクをプログラム用とデータ用のパーテションに 分けています。
CD-R、DVD-Rのライティング B's Recorder Gold 8 、B's Clip を使用。などを用いたメディア作成用。
DVDの再生 CyberLink Power DVD を使用。
Office 製品 MS Office Personal Edition 2003の特別優待アップグレードパッケージ(11,970円)で入手。
エディタ Windows 3.1の時代からのお付き合いで秀丸エディタ を使っています。
英英辞典 Macmillan English Dictionary を使っています。インストール直後、エラー表示がでて起動できないので、Macmillan English DictionariesのWebサイトのCD-ROM版を調べたらXP Sp2に対するパッチのプログラムがでていました。早速、ダウンロードしてアップデートしたら使えるようになりました。
pdf作成 Adobe Acrobatを使っています。文書交換の必需品です。
メーラー ウィルスの危険を少しでも減すためにMS Outlookは使わず、Eudoraを使用。Ver.4.0以降からスパムメールの自動振り分けが可能になり、使い勝手が向上。(もちろん、ウィルス対策としてメッセージを自動で開かないように設定して使用。)
デジカメの撮影データ管理 Nikon View 6を使用しています。

 

 
導入の経緯

 大きさ・重さはDynabook SS 3480と同程度でバッテリ駆動時間は5時間を目安に、後継機を探し始めました。3480が壊れた訳ではありませんので「あせらず、出物がでたら」でWebのチェックを時々していました。
 そしてdynabook SS S20が後継機のSS21の発売もあって、驚くことに13万円ほどの価格で売られているのを見つけました。CPUはPentium M 1.2GHz、メモリは256MB、 H.Diskは60GB、OSはWindows XP ProfessionalでCPUのクロック、H.Diskの容量は3480の2倍、バッテリ駆動時間も公称5.4時間。無線LANは内蔵されていませんが、SS21と基本性能は変わりませんし、「PCの更新は2倍の性能」という私の判定条件を満たすことから、少し考えた後、注文のクリックボタンを押しました。メモリはバルク品の1GBのノート用DDR2メモリを相性保証を付けて11,500円で入手しましたが、問題ありませんでした。10年前、夢に思えたギガバイトのメモリがノートPCに、それも安価に塔載できたのですから感激です。なお、起動可能なCD-ROMドライブは3330CT、3480からの流用です。
 なお、本機以外にも候補機があったのですが、店頭でキー入力するとそれに同期してディスプレイが目につくほどの振幅で揺れました。これでは目が疲れてしまいますので即、候補リストから外れることになりました。実際に触ってみないとノートPCのキーボードの良し悪しはわかりませんが、ディスプレイ部分を支えるヒンジ部の剛性のチェックもあわせて必要なことを認識しました。

 

【リンク】