digital camera

FinePix S9000 (FUJIFILM)

 

FinePix S9000 と周辺器材 EOS 5QDとFinePix S9000

EOS 5QDに28-105mmを付けて100-300mmのズームレンズを並べ 、FinePix S9000と比較。

FinePix S9000 (FUJIFILM)とマクロ、ワイド、テレの各コンバージョンレンズ、そしてフィルターとケーブルレリーズ。

 

導入の経緯

 CoolPix 4500の後継のメモ用カメラ として高感度撮影対応の FinePix F10 を考えていたところで、35mmフィルム換算 28-300mm のズームレンズ付の FinePix S9000 が登場しました。以前、取材用カメラとして EOS 5QD を使っていたのですが、デジタルカメラの画質向上でフィルム代と現像代の節約のためにメモと取材兼用でデジタルカメラを常用するようになりました。
 当時、シャッターを押すだけで楽しいCAMEDIA E-20 (Olympus)が手元にありましたが、バッテリとメディア込で約1,200gの重さ、そして35mmフィルム換算35〜140mmのズームレンズは建物の撮影が好きな私には広角域が不足で、0.8倍のワイドコンバージョンレンズWCON-08B(最大径108mm×全長43mm、重さ340g)をつけて28mm相当とすると1,500g超、さらに200mmの望遠に対応させるためにテレコンバージョンレンズTCON-14Bを持ち出すと500g増で2kgの荷物となり、 『気合が必要 となりました。また、電池の持ちから撮影枚数が制限され、オートフォーカスで迷うことが多いのが取材用カメラとしては悩みの種でした。これ がS9000ではE-20とほぼ同じCCDサイズでコンバージョンレンズの使用なしに28〜300mmのズーム域に対応できます*1。そして電池・メディア込の重さは公称755gで 、28〜200mmに対応させるコンバージョンレンズ込のE-20のセットの重さの約1/3になります。加えて電池を交換せずに300枚以上の撮影に対応できるなど、機動性の大幅アップを図れます*2
 また、E-20のマルチアングル液晶モニタ、そして
CoolPix 4500 のスイバル機構でモニタの向きを変えられるメリットを享受していることから、マルチアングル液晶を装備するS9000の使い勝手のよさがわかります。同じカテゴリーといえる LUMIX FZ30 (Panasonic) とも比較しましたが、広角域の強さ(FZ30は35mm相当)、手動によるズームリングの操作感のよさ、また、同じ23.5万画素なのにEVFの見え方がS9000は自然で、S9000の選択にあまり悩むことはありませんでした。 

 

使いこなし

 メーカーのキャッチコピーで「ネオ一眼」というように操作感は一眼レフカメラに近いものです。後述のようにコンバージョンレンズと組合せて22.4mmの広角から510mmの望遠域、さらにマクロ撮影能力も強化しています。そして外部ストロボを付加し、システムカメラの中核となりました。
 900万画素のCCDですが、記録を主体とした私の使い方では500万画素(A4程度のプリントにも対応可)で十分なため、常時は500万画素に設定しています。これで512MBのCFで約400枚の撮影に対応でき、充電直後のNi-H充電池でメディアを換えることなく撮影できます。また、900万画素では撮影画像の再生レスポンスが遅くイライラする時があるのですが、500万画素ではこのようなことがありません。
 S9000の液晶ファインダーはE-20のような一眼レフカメラの精細さはありませんが、23.5万画素の自然な見え方で、モニターのように外光の影響がないこと、そしてブレ低減もあり*3、常用しています。液晶モニタ は11.8万画素ですが、1.8型で小ぶりなためか、液晶の粗さを感じさせることはなく、EVFを覗くことができない高い位置や低い位置にカメラをかまえて撮影する場合に重宝しています。なお、液晶ファインダーは表示に時間遅れがあるため、特に運動会などで目の前を走る子供の撮影をする場合などでは置きピンして液晶表示に頼りきらず、「レンズの前だな」と思った瞬間にシャッターを押すようにしています。
 この他、シャッター音、ビープ音をOFFにすることで、デジタル一眼レフカメラにできない静かなカメラとしたり、本機のWB(ホワイトバランス)のプリセットにない蛍光灯(電球色)を使っているためにカスタムホワイトバランスを設定するなどしています。

*1: 使いやすいズーム域

 小学校の運動会の撮影で使ってみて改めて28〜300mmの使いやすいことを確認しました。望遠の強さをうたう方が一般受けしますが、広角側の28mmはやはり確保して欲しいものです。また、手動ズームレンズはすばやく画角を調整でき、使いやすいものです。

*2: 荷物としての銀塩フィルム

 135フィルムの紙ケースの大きさは36×36×58mm、重さは12枚撮りで25g、24枚撮りで28g、36枚撮りで31gほど。36枚撮りを1ダース持っていくとすると、144×174×36mmの場所と372gの重量増となります。500万画素と設定した場合、10gほどのCF (512MB)がこれに相当してしまうのですから、メディアの集積度が高くなったことを実感します。無論、デジタルカメラは銀塩フィルムのカメラのようにフィルム交換の手間がなくなり、シャッターチャンスを逃す心配が少なくなったことも大きいです。

*3: 手ぶれ補正機能について

 最近のコンパクトデジタルカメラは「手ぶれ補正機能」がひとつのセールスポイントとなって各メーカー、採り入れはじめました。
 手ぶれ補正機能は、まず、画面が振動すると非常に見難くなることから、コンシューマーモデルのHi-8ビデオカメラ(CCD-TR900, Sony)から導入が始まったように記憶しています(→ プロは三脚を必ず用いるものでした)。そして銀塩カメラ用には手持ち望遠撮影の領域の拡大を目的にCANONの一眼レフカメラの交換レンズに採り入れられました。コンパクトデジタルカメラで最初に手ぶれ補正機能を導入したのはDiMAGE A1 (2003年, minolta) でした。
 しかし、今日の「手ぶれ補正機能」の普及はファインダーのないコンパクトデジタルカメラの普及によって手ぶれが増えたことも要因ではないかと思います。(感度を上げると画質低下が顕著でシャッター速度を上げられないカメラに対する対処療法が、販売上はセールスポイントに転化したもので、一眼レフカメラにおける手ぶれ補正機能のように撮影領域の拡大とは性格が少し異なる・・)
 手ぶれはカメラの形状と関係していて、銀塩フィルムを用いたコンパクトカメラで撮影する場合の標準的な撮影姿勢は、左手でカメラの下部を支え、右手でグリップを持ち、ファインダーをのぞくためにカメラのボディのファインダー上部と眼窩の上部を接触させる一種の3点支持になります。これに対してファインダーのないコンパクトデジカメでは液晶モニターを目から離して見ることになり、それに伴って左右の手は前方につき出した2点支持的な姿勢となり、3点支持に比較すると手ぶれの面では弱くならざるを得ません。
 S9000のようにファインダーを見る姿勢がとれるデザインは3点支持が自然にでき、これができないコンパクトデジカメに比して本質的に手ぶれに強いといえます。(ファインダーのないコンパクトデジタルカメラも売らなければならないメーカーの立場では、このようなことは書けませんが・・)

【画質】

 まず、S9000とE-20を撮り比べ、同じ傾向の画質であることを確認し、安心しました。CoolPix 4500のメリハリのある画像に比べるとE-20、そしてS9000の画像は眠いような感じを受けますが、見ているうちに銀塩フィルムを意識した画質で、コンパクトデジカメが輪郭強調されていることがわかります。そしてE-20を持ち出すことはなくなりました。 なお、本機の静止画メニューでシャープネス、彩度、コントラストの調整ができますが、画像処理ソフト側で行うことから全てスタンダードで設定しています。
 高感度撮影の画像は画質的には粗くなりますが、画質よりも記録として写した内容がわかることが私にとってより重要ですので気になりません。暗い場所で以前ならば撮影する気にならなかった場面も、「うまく撮れたらもうけ物」 でナチュラルモードで何枚か撮影すると使えるものができるようになったのは大きなメリットです。
 本機は画質を優先したい場合はISO80、通常の使用ではISO200、そして暗くてもある程度の画質が欲しい場合はISO400というように、積極的に感度設定して撮影モードを選ぶことが使いこなしのポイントと思います。そして感度が自動的に変化するナチュラルフォトなどの撮影モードは期待の画質が得られないことがあるので使用の注意が必要です。
 クラス会(三十数名)の集合写真で被写体全員を画面に納めるカメラとの距離に対応するため、後述の外部フラッシュとS9000をISO400に設定して撮影しました。900万画素Fineでの撮影ですが、1:1でディスプレイで見ると高感度による画質の低下が 顕著です。しかし、参加者に配布のために2Lサイズでプリントしたものを見ると、天井面などの単色の広い部分で高感度ノイズがでていることがわかりますが、人物の部分はよく見ないと気づかない程度に納まっていて実用レベルと思います。
 S9000はCCD-RAWで撮影することができ、同梱のソフトウェアのRAW FILE CONVERTER LEで4896×3688(1800万画素)の出力を得ることができます。ただ、このソフトはTIFF 8bitでの変換出力しかできません。そこでCCD-RAWの撮影した画像データに対してはs7rawを使っています。(上記のように普段使いは500万画素ですので、使用頻度は低いですが・・)

 

アクセサリー

■ バッテリ

 Ni-H充電池(2300mAh、SANYO)をフル充電で300枚以上撮影でき、電池の残量を気にしないで使えるようになったことから、1日200枚以上撮影することも多くなりました。 しかし、できる限りNi-H充電池は電池を使い切って充電していたつもりだったのですが、充電した数日後のある日、数枚撮影しただけで残量警告表示が出、あわてて近くの店舗で単3形のアルカリ電池*4を買い求めて対応することがおきました。Ni-H充電池の寿命がいわれる繰返し充電回数にはほど遠い回数で 、取り扱い説明書に記載の充電池放電機能の操作を行っても改善されず、悩んだのですが「メモリ効果で寿命」と諦め、撮影枚数は200枚+α と少なくなりますが、現在はエネループに切り換え 、安心して撮影できるようになりました。 (*4:単3形を使えるのはいざという時、安心)

■ ACアダプタ

 ACアダプタとして別売りのAC-5VXが指定されています。本機をACアダプタで使用することはありませんが、FinePix F11に同梱の同じDC5V電源のAC-5VWで正常動作を確認しています。

■ コンバージョンレンズ

 FinePix S7000がオプションのワイド及びテレコンバージョンレンズの組合せで対応していた撮影範囲をFinePix S9000は高倍率ズームレンズによって単体でカバーしてしまいました。 それでも「さらなる撮影域の拡大を」で、コンバージョンレンズを使っています。

【マクロコンバージョンレンズ】


スーパーマクロで撮影
(「しんかい6500」の
模型の大きさは5cm)
 

MCON-35を介して撮影

MCON-35 (Olympus)

撮影状況
Sprint Proをローアングルに)

 FinePix S9000の最短撮影距離はワイド端で50cm、テレ端で200cm、マクロモードでは10cm(W)〜90cm(T)、そしてワイド端のみで有効なスーパーマクロ は1cmです。35mm換算300mmの望遠ズームレンズとしては妥当な最短撮影距離と思います。
 しかし、スーパーマクロで撮影した画像は左上のリサイズした写真のように歪曲の強いもので、このような効果を狙う場合を除いて使える条件は限られます。 また、補助光なしではレンズの影が撮影対象にかぶってしまい、満足のいく結果を得ることができません。そして昆虫などの撮影では相手に近づく前に逃げられてしまいます。
 そこでE-20 (Olympus) 用のマクロコンバージョンレンズMCON-35を58→62mmのステップアップリングを介して上中の写真のように取付けました。フォーカスが合うのは対象物からおよそ30〜36cmの範囲です。ズームのテレ端で 対象物とレンズの距離が35cmでの倍率は35mmフィルム換算約0.8倍が得られます。これくらいのワーキングディスタンスがとれると重宝します。撮影にはローアングルの撮影が可能なSprint Proの自由雲台をSBH-120にグレードアップしたものを使っています。この雲台でも固定する際にレンズ先端の垂れが若干生じますが、垂れ量を見込んで構図を決めて固定を行っています。なお、マクロ撮影では、マニュアルフォーカスモードとワンプッシュAFボタンでのピント合わせの組み合わせが重宝します。

 内蔵フラッシュの最短適用距離は30cmです。マクロコンバージョンレンズMCON-35の撮影距離は公称35cmですので、左の写真のように高さ6cmの人形の内蔵フラッシュを用いたマクロ撮影ができます。また、フラッシュの光量補正機能で -2/3EV〜+2/3の範囲で調整でき、撮影対象によって目立つ白とびの軽減も容易です。
 手持ち器材の有効利用でしたが、内蔵フラッシュと相性のよい距離での撮影が可能なマクロコンバージョンレンズであることを確認できました。
 

【ワイドコンバージョンレンズ】


FinePix S9000 + WL-FXS6(富士フィルム)

上段:ワイコンなし、下段:ワイコン

 35mmフィルム換算で28mmの広角域はかなり使えるのですが、EOS 5QDEF24-85mm USM の組合せによる室内撮影や建物撮影での便利さを知っているため、「24mmが実現できないか・・・」でした。S9000の発売時にはコンバージョンレンズのオプションはなく、「重いコンバージョンレンズがレンズ先端につくことを想定した設計になっていないのか」と考えていたのですが、後継機のS9100の発売とともに軽量のワイドコンバージョンレンズWL-FXS6φ95mm×37.5mm、重さ214g)が発売され、これを入手しました。DCR-7900ZD(raynox、φ95mm×33mm、重さ293g)も気になっていたのですが、 実験で使ったE-20用のWCON-08Bの340gの重さは取り回しのよいものではなく、軽さを優先 して選びました。
 FinePix S9000のワイド側はたる型歪があり、WL-FXS6を取り付けてもその延長で特に歪が強調される感じはありません。PCで等倍で見ると、ワイド端で撮影した画像の周辺のコントラストの強い部分の境界で若干の色収差が認められますが、問題となるレベルではありません*5
 しかし、望遠側はズームリングの70mmを越えた辺りから四隅から画質低下(輪郭が甘くなる)が顕著となり、ズームリングの100mmの位置では撮影対象によってAFが利かなくもなりました。
 以上より、ズームリングの28mmから50mmを若干越えたあたり(換算22.4mm〜45mm)が画質的に安心して使える範囲といえます。それでもこのような広角域はデジタル一眼レフカメラでないと対応できないことから、安価にこれが実現できる本ワイドコンバージョンレンズの入手は正解と思います。

*5FinePix F11とワイドコンバージョンレンズの組合わせと比べると、明らかに周辺の色収差、樽型収差の少ない画像が得られます。

【テレコンバージョンレンズ】


TCON-17(Olympus)


ワイド端

テレ端

 手持ちのE-20用のテレコンとE-100RS用のテレコン を比較実験し、E-100RS用の1.7倍のTCON-17を58→55mmのステップダウンリング(MARUMI)を介してFinePix S9000用に使い始めました。望遠端 で35mmフィルム換算510mmで、撮影画像をよく見るとS9000自体が持つ周辺部の色収差が拡大される傾向が認められますが、気にならない程度です。また、テレコンの270gの 重さは負担に感じる重さではなく、カメラとのバランスも悪くありません。
 なお、WIDE端では上の写真のように大きくケラレが生じ、ズームしていくうちに液晶ビューファインダー上ではかげりが見えなくなりますが、撮影した写真上でかげりがなくなるのは370mm以上の望遠域。このため、液晶ビューファインダーでの見え方をあてにせず、 ズームリングの200mmを超えたあたりからが使える領域としています。

● 月の撮影


FP-S9000 + TCON-17


リサイズのみ(デジタルズーム適用)


トリミングした画像(900万画素 、デジタルズームなし)  1/10, F7.1, ISO80

 月の撮影、常時はデジスコを使っていますが、FP-S9000とTCON-17の組合せでも上の写真の程度にクレータの凹凸の具合がわかります。 撮影には上の写真のように機械式ケーブルレリーズや、セルフタイマー機能を使っています。

■ フィルター

 カメラには常時、レンズ保護フィルターをつけています。そして58mmの同じフィルターサイズであることから、EOS 5QDのフィルターを流用しています。PLフィルターはウィンドウガラスの反射を抑えるのに効果がありますし、条件により2絞り分調整用のNDフィルターとしても使えます。デジタルカメラではホワイトバランスの設定機能があり、また、後工程の画像処理でカラー補正できますので、色補正フィルターの必要性は低いと考えたのですが、W4を使ってみるとオートホワイトバランスでは青っぽくなる曇天の景色が暖かい感じになり、「アナログ人間にはよいかも・・」とも考えました。なお、W4だと少し補正が強くW2が自然な補正のように感じます。

■ 外部ストロボ


外部ストロボとして復活した
PE-321SW (National)
 S9000の内蔵フラッシュのガイドナンバー表示はありませんが、「ISOがAUTOの設定で広角側が約30cm〜5.6m、望遠側が約60cm〜3mの範囲で使用 可」ということで、多人数の集合写真では光が届きません。しかし、アクセサリシューで外部ストロボに対応できます。
 そこで写真器材ケースからバウンス撮影が可能なPE-321SW (Guide No.32、National、1987年購入) を引っ張り出してきました。ストロボ 単体では28mmからですが、オプションのPP-WP20Gをつけることで20mmの広角撮影に対応し、ワイドコンバージョンレンズ使用時の 画角(22.4mm)をカバーできます。休眠状態の器材の復活です。
【取り扱い説明書について】

 使用説明書のP.74の「"P、S、A"か"M"に設定できますが、"A"か"M"での使用をおすすめします」と記載されていますが、暗い場所で推奨の"A"モードでは思ったように撮影結果が得られ ず、「?」となってしまいました。しばらく考え、スローシンクロとして動作している ことに気づきました。メーカー純正のストロボの使用に慣らされてしまったようです。いずれにしても取り扱い説明書の説明は簡略化し過ぎのようで 、下記のように書いてあれば考え込むことはありませんでした。

 「"P、S、A"か"M"に設定できます。一般的な外部フラッシュとしての撮影では"M"での使用をおすすめします。P.46の操作方法でシャッタースピードを外部ストロボの同期速度に設定し、外部フラッシュとカメラのF No.をズームレンズの画角と被写体の距離に対応したF値に設定(外部フラッシュ付属の取扱い説明書を参照してください)し、撮影してください。"A"ではスローシンクロとして外部フラッシュが機能します。暗い場合は内蔵フラッシュと同様に三脚を使用してください。」

■ ストラップとケース

 S9000には片手での使い勝手のよさからEOSのワンハンドストラップ を流用しています。
 カメラはデイパックに入れて運ぶことがほとんどのため、カメラ店のカメラケースコーナーで内寸法20×10×10cmのインナーソフトボックスKCS-12(HAKUBA)を見つけ、このケースにカメラを入れて中仕切りで固定し 、持ち歩いています。

■ カメラ三脚


SPRINT PROとFinePix S9000

 「安物買いの・・」になってしまったCX-444で学んだ三脚の選び方に基づいて、入手したのSPRINT PRO (SLIK)です。890gという軽量でありながら、FinePix S9000との組合せで満足できる剛性が得られ、また、約16〜160cmの範囲で雲台の高さを調整でき、撮影の幅を広げることができます。
 FinePix S9000の良い相棒となり、三脚を持ち出すのが楽しくなりました。

■ ケーブルレリーズ

 本機は安価な機械式ケーブルレリーズに対応していますので、50cm長のKA-LE-3 (HAKUBA)を使っています。ケーブルレリーズは基本的に三脚の使用が前提となりますが、下記のように 積極的に使用できるアクセサリーです。

 

  シャッターチャンスを
逃さない
カメラにブレの原因となる
外力を加えない
シャッターボタンを直接操作 ×
セルフタイマー ×
ケーブルレリーズ (≒)◎

 
まとめ

 本機と借りてきたEOS20Dと撮り比べたことがあり、デジタル一眼レフはその撮像素子の大きさから画像に余裕があることを実感しています。 また、時間遅れのないファインダーは魅力です。このため、「いずれ、デジタル一眼レフカメラを」と考えています 。しかし、28〜300mmをカバーしながら軽量で取り回しがよく、マルチアングル液晶で撮影アングルの自由度が高く、撮影時のシャッター音が小さく、動画撮影への対応など、デジタル一眼レフカメラに比較して有利な点を本機は数多く持ちます。
 「白とびが少ない」、「AF性能の向上」、「高感度撮影でよりよい画質」、「連続撮影速度の向上」、そしてできれば「小雨程度での撮影可能」が次に入手するデジタルカメラ の条件。解像度は本機の900万画素でも十分ですの同程度であれば、という程度。「白とび」の強さから考えると、低価格化も進んでいることから、「デジタル一眼レフカメラ 」、それもレンズ交換時の埃対策、防滴性からOlympus E-3が第一候補となりそうです。しかし、仮にこれを入手したとしても、持ち出すときの気軽さ(重量を含めて)から、本機の使用頻度は高いものと思われます。